汗をかくと皮膚に常在する細菌が活発化しますが、これが体臭の一因となります。

汗の成分の99％は水分ですが、もこれには臭いはありません。

体臭を生み出すのは汗そのものではなく、皮膚にすみついている雑菌（皮膚常在菌）です。

皮膚には表面1平方cm当たり20〜30種類、数十万個の細菌が存在するといわれておりますが、これらは、肌を乾燥や病気などから守っています。

しかし、こうした皮膚常在菌は、皮脂や角質に汗が混ざった物を栄養源として増殖します。

その際に発生する脂肪酸などの臭い物質が「汗のにおい」、つまり、体臭です。

汗によって発生する「体臭」としては、

■足のにおい

足の臭いは独特のものがありますが、その原因は、多量にかく汗と角質や靴にあります。

足の裏には背中や胸に比べて5〜10倍の汗腺があるため、1日にコップ１杯ほどの汗をかきます。

さらに、足の裏は体で最も角質が厚い部分です。

このため、靴下や靴で密封された中で汗が蒸発せずに籠ると角質がはがれ落ちて、それを栄養分として雑菌が繁殖することにより足のにおいが発生します。

■ワキガ

ワキガは、一般の汗とは異なり汗自体が臭います。

これは、わきの下など限られた箇所にある「アポクリン汗腺」から出る汗が元になっております。

これには尿素やアンモニアなどが含まれており、これに、細菌によって分解された脂肪酸などの物質と混ざることで強い体臭のワキガ臭となります。

アクポリン汗腺は誰にでもありますが、ワキガの臭いに悩む人は、その数が多く、サイズも大きいといわれております。

現在は、短時間の手術で完全に汗とにおいを抑えることが可能となっております。

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