リンパの役割

人間の体には、血液、リンパ液、組織液という体液からなる水分が、約60%から70%を占めています。

この内、リンパ液は、血液の中に含まれている血漿の一部が血管の外にしみ出して組織液となり、これが、リンパ管に回収されて「リンパ液」となります。

リンパ管は透明で、細い管ですが、リンパ管の中を流れている無色透明の液体をリンパ液と言います。

リンパ管は、体のあらゆる部分に張りめぐらされているので、必然的に、リンパ液も体じゅうに行き渡っていることになります。

リンパ管には、当然、細菌や異物も入ってきますが、リンパ管の通り道にある「リンパ節」がフィルターの役割を果たして、これら異物を除去してくれます。

リンパ節は、全身で約800ヶ所にあり、特に、耳の下・わきの下・股関節あたりのそけい部に密集しております。

また、血液中に細菌などが侵入すると、「白血球」が菌などを退治するように、組織液に病原菌などが侵入した場合には、リンパ管に回収され、リンパ液と一緒にリンパ節へ運ばれていきます。そして、リンパ節のフィルターによって、リンパ液から菌が除去されます。

また、リンパには、「老廃物のろ過」という役割があります。リンパ液に入ってくる成分には栄養素や細菌だけでなく、アンモニア・尿酸・乳酸などの老廃物があり、これらが、リンパ液と一緒に体内を循環しますが、リンパ節のフィルターによって老廃物が取り除かれて、リンパ液はきれいにろ過され、再び静脈に入って心臓へ戻ります。


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